人間って痛いと笑うんやなぁ
「ばぶばぶのおっぱいマッサージは痛くない」
と好評をいただいています。
でも、乳腺炎や乳管の閉塞(詰まり)があるときは
やっぱりちょっと痛いです。
ごめんなさい。m(_ _)m
一般的に痛みというのは不快なものですよね。
苦痛で顔が歪むのが普通だと思います。
ところがですよ!
おっぱいトラブルでマッサージを受けるときに
「痛くて笑っちゃう〜!」
痛いのに笑う、という
ナゾの行動で痛みを表現(?)するママが
わりといらっしゃいます。
なんで笑うんだ。
痛いのに!
大阪人、自虐ネタは「おいしい」
と思っているのだろうか?!
調べてみました。
どうやら、痛いときに笑うのは
ホルモンが関係しているようです!
わたしたちが生きて行く上で
身体の微妙な調整という大切な役割を
担ってくれているのが『ホルモン』です。
例えば、女性らしくあるために
エストロゲン、プロゲステロンという
女性ホルモンが分泌されます。
妊娠すると、将来胎盤になっていく組織から
hCGという、妊娠性のホルモンが分泌され、
妊娠検査薬に反応し、陽性になります。
出産時、胎盤が娩出されると
プロラクチンというホルモンが分泌されて
母乳生成が開始され、
赤ちゃんがママの乳頭に吸い付くと
オキシトシンという母乳分泌ホルモンに
スイッチが入ります。
ほかにもたくさんのホルモンのお世話になって
わたしたちは生きています。
多すぎても困るし、不足しても困ります。
適量を分泌して、はじめて健康!
さて。
痛さを感じたときにもホルモンが分泌されます。
副腎皮質から
『コルチゾール』というホルモンが大量放出!
「痛みというストレスに対処せよ!」
ドキドキと動悸が激しくなり、血圧が上昇。
脳や筋肉に糖を送り込み、
臨戦態勢を整えていきます。
コルチゾールは、
ストレスを受けたときに分泌が増えることから
ストレスホルモンとも呼ばれています。
現代はストレス社会です。
ストレスが多すぎてコルチゾールが分泌過多になると
四六時中の臨戦態勢
「いつでもかかってこいや!」
に、なってしまいます。
ストレスと関係が深い自律神経は、
呼吸や心拍、血液循環といった
身体の大切な働きを意思とは関わりなくコントロールしています。
自律神経には、
緊張や興奮を促す交感神経と、
リラックスや安静を促す副交感神経があります。
コルチゾールの過剰分泌で
24時間「売られた喧嘩は買う」「常に交感神経優位!」
なんてことをやっていたら、
身も心もボロボロになっちゃいますね。
ストレスが続くと
なんとなく体調が優れなくなるのは
こういうことが原因なんですね〜。
反対に、
楽しかったり幸せを感じたときには
セレトニン、オキシトシン、βエンドルフィンなど
免疫力アップ、感情の安定などを
つかさどるホルモンが分泌されます。
これらには、コルチゾールを抑制する
働きがあるそうです。
そこで!
わたしたちは痛みを感じると
笑うことで快楽ホルモンたちを無理やりにでも
分泌させて痛みを紛らわせようとするのです!
ストレスホルモンに上乗せ、
快楽ホルモン出動!
そうするとリラックス状態になり
それに加えて「アハハハハ〜」と
笑い声を出す(息を吐く)ことで、副交感神経が優位になって
脳の血流が増えるのだそうです。
お産のときにも、
副交感神経優位になると血管が拡張して
筋肉が緩み、産道が弛緩します。
副交感神経優位にして赤ちゃんにたくさん酸素が送るために
目の前のろうそくの火を
揺らすようなイメージで
長く細く、息を吐いていきますよ〜と指導します。
笑いは、
苦しみ、妬み、怒り、悲観、不安、無気力など
ネガティブな感情のスイッチをオフにして、
喜び、希望、愛情、感動、感謝などの
ポジティブな感情をオンにします。
だから、痛くても笑うことで
不快を快に変換、ショックを和らげようとする、
ということがわかりました。
自分の生命と幸福を維持する欲求、
つまり自己保存欲求が働くから・・・
ということのようですね。
人間の本能なんやねー。
クスっと笑うどころか、
イタタタタタ〜〜〜〜〜!痛いわ、アハハハハー!
もう、痛いって、ほんまー!
キャハハハハ!
そんな・・・腹を抱えるほど笑わなくたってね。
で、しまいにゃ、
笑いすぎて泣いてるママもいます。
・・・え?
そんなに痛かったかな、ごめんね
まるでいじめてるみたいで、
ちょっと慌ててしまうのですが、
笑いすぎて涙が出るのは
副交感神経が優位なときだけだそうですよ。
緊張や興奮、痛み、
交感神経が優位な状態から
リラックスした開放感あふれる副交感神経が
優位な状態に切り替わることによって起こります。
まさに、瞬間的に
緊張→緩和
真逆の状態に変化です!
おっぱいケア、痛いときは
どうか我慢せずに笑ってくださいね(?)
笑えない人は・・・
じゃあ、泣いてください(?)
痛みをこらえて
笑わない、泣かない、平然を装う?
それは緊張状態を長引かせ、
ストレスをためることになるらしいから、
あかんと思う!
そんなん健康によくない!
泣いたり笑ったりしたあとは、
麻薬ホルモンとも呼ばれる「エンドルフィン」が
増加するんですよ。
エンドルフィンには、強い鎮静作用があって、
ストレス解消とスッキリ感をもたらすことも
知られています。
ということは、
『涙が出るほど痛くて笑う』ということには、
もしかしたら想像を絶する効果があるのかも
しれませんね!
さぁ笑いましょう!
痛いときこそ笑いましょう!
ばぶばぶでお待ちしています♪