妊婦健診って何するの?
妊婦健診の目的は2つあります。
ひとつめ。
妊婦さんや赤ちゃんの
健康状態を定期的に確認するため。
ふたつめ。
医師や助産師などに、
妊娠出産育児に関する相談をして、
マタニティーライフを安心して過ごし、
ママになる具体的なイメージを
十分に膨らませた上で
子育てをスタートさせること。
妊娠中を心身ともに健康に過ごし
無事に出産を迎えるためには
日常生活や環境、栄養など
いろいろなことに気を配る必要があります。
病気、異常の有無を調べることだけが
妊婦健診ではないんですね。
「妊娠は病気ではない」というけれど、
どんなに健康でも、若い妊婦さんでも
誰にどんなハプニングが起きても
不思議はないのが妊娠です。
なので過信してはいけません。
妊娠初期〜11wまで/1〜2週間に1回
12w〜23wまで/4週間に1回
24w〜35wまで/2週間に1回
36w〜予定日まで/1週間に1回
40w〜/1週間に2回
厚生労働省が推奨する
標準的な妊婦健診の回数は
順調であれば合計14回ぐらいですが、
「必要に応じて行う医学的検査」の内容は
産院の方針、妊婦と赤ちゃんの健康状態に
基づく主治医の判断などによって
もう少し回数が増えることもあります。
妊婦健診で
毎回共通して行われるのは
以下の3つです。
①問診・診察(医師)
赤ちゃんの状態や妊娠経過について
医師から説明を受ける
②基本検査(助産師)
血圧、体重、尿検査、浮腫のチェック、
子宮底長、腹囲測定
③保健指導(助産師)
不安や心配事、疑問などを相談し
アドバイスをもらう
最近では超音波検査の頻度が上がったことで
腹囲や子宮底長の測定は省略する産院も
増えてきています。
妊娠週数に応じて、
または妊婦の状態や必要に応じて行う
①の具体的検査内容は以下です。
【妊娠初期】
一般的血液検査。
血液型や感染症の有無をチェック。
子宮頸がん検査。
超音波検査では、正常な妊娠か。
妊娠継続が可能かを確認。
出産予定日を決めます。
【妊娠中期】
一般的血液検査。
血糖値の検査(妊娠糖尿病のチェック)
B型レンサ球菌の検査(おりもの検査)
クラミジア感染症の検査
超音波検査では、
赤ちゃんの成長、胎盤の位置、
羊水の量、子宮頸管長等を確認。
【妊娠後期】
一般的血液検査。
超音波検査では、妊娠中期に準ずる。
内診
NST検査(赤ちゃんの元気度のモニタリング)
医学的検査と同時進行で
出産、育児に向けて知っておきたいこと、
相談しておきたいこと、
妊娠期間中をどのように過ごしたいか
どんな出産をしたいか
助産師とイメージを作っていく
③の保健指導の一般的な項目は以下。
【妊娠初期】
妊婦健診のスケジュール
つわりの対処法
流産の兆候と予防
日常生活の注意
妊娠中の食事
出産場所を選ぶ
【妊娠中期】
貧血の予防
早産の予防
妊娠中によく起こる不快症状への対応
妊婦体操
母乳の準備
母親教室の受講
赤ちゃん用品の準備
里帰りの時期
産後の支援者
【妊娠後期】
入院準備
出産に向けての心構え
お産の進み方
異常兆候
おっぱいのケア
そのほか、上の子の相談や
経済的なこと、旦那さんのことなども
聞いてもらえ、必要なときには
保健師さんにつなぐなど連携をとって
総合的なフォローをしてもらえます。
妊婦健診は「検診」ではなく
「健診」と書きます。
つまり、基本的には正常な妊娠の過程を
確認する目的で行われます。
だったら受けても受けなくても一緒やん?
と思うかもしれませんが
妊婦健診を受けていないお産は
実際、高率にトラブルが起きているという
明確な統計があります。
正常な妊娠経過から外れてしまった
妊婦さんを見つけるためにも
妊婦健診は意味があります。
だからこそ、公的に費用が補助されているのです。
ちなみにわたしは12人産みました。
計算してみると、なんと妊婦健診
人生で180回以上も受けてます〜!(笑)